山形県尾花沢市の、銀山温泉のご紹介です。
銀山温泉といえば、ご存知の方は雪の中の静かなイメージの銀山温泉を想像されるかと思いますが、新緑の季節の銀山温泉も大自然に隔離された秘境の温泉だけあって、若葉の緑がまぶしいです!
これは、去年の6月に行った時のものですが、ぜひ新緑の季節の銀山温泉もご覧になっていただきたくて紹介させていただきます!
銀山温泉
山形県尾花沢市の中心より16キロほど離れた山の中にある温泉街です。
大正時代の面影を残す温泉街で、雪景色はもちろん、新緑、紅葉の時期など季節によっても様々な表情を見せてくれる情緒あふれる温泉街です。一角には、貸衣装やさんなどもあり「はいからさん」や、カンカン帽などをレンタルして街の中を散歩することもできます。
500年もの歴史を持つ「銀山温泉」は、その名の通り「銀の鉱山」として栄えた温泉地です。奥羽山脈を望む素晴らしい景色の中「銀山川」を挟んで建ち並ぶ情緒あふれる建物は、「家並み保存条例」により景観が守られています。
(マップは、尾花沢市HPよりおかりしました)
銀山温泉は車も一切入れない場所なので、車では途中までしかいけません。銀山温泉から車で20分くらいのところに各旅館の駐車場があり、電話をすると、迎えに来ていただけます。(予約の時点で、伝えるのがベストです。)
泉質:ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉
効能:神経通・リウマチ・婦人病・皮膚病・創傷・成人病など
銀山温泉観光所:TEL0237-28-3933
温泉街の様子
駐車場から、車で20分弱ほどで温泉街の入口につきます。ここから先は車も通れませんし、温泉街を歩いている方々は日帰りで銀山温泉を散策しているかたと銀山川を挟んで向かい合うように建っている12件の旅館の宿泊客だけの騒音も何もない、静かな空間がありました。
手荷物や、キャリーバッグも車から手押し車に乗せ換えて、旅館までこの道を散歩です。なんか、生活感がない幻想的な空間です。本当にタイムスリップしてきたみたいな錯覚に陥ります。何本もの川にかけられた橋といい。。別世界のようです。
川には、ニジマスかヤマメが流れに逆らうようにゆっくり泳いでいました。
鳥のさえずり、カジカの鳴き声もきこえます。
時間が止まったというか、ゆっくりになったような感じさえします。こういう空間は、日常ではあじわえませんね。隔離された特別な世界みたい。
今回は、「旅館 長澤平八」というお宿に宿泊いたしました。
お部屋も、大正ロマンの建築物が並ぶだけあって、500年という歴史の重みを感じる造りで、階段の手すりから廊下まで磨き上げられて黒光りするような手入れがされておりとても落ち着くことができます。
部屋からの景観
暑い日差しでも、部屋のなかはとてもすごしやすいです。涼しい。
銀山温泉の旅館は、「旅館 長澤平八」も8室と殆どが部屋数4室から15室ほどで、一番部屋数が多い「銀山荘」は40室でございます。
街並みが見える部屋と、山側の部屋がありますが、どうせ泊まるのでしたら絶対に街並みが見えるほうのお部屋をお勧め致します。
部屋の窓から外を眺めると、豊かな自然に包まれた銀山温泉が一望できます。
なんとも、涼しげです!
この空間をその日の宿泊客だけで貸切るような感じになるので、ある意味本当に贅沢だと思います。観光バスが出入りするような場所ではありませんから。
早速、お風呂にはいりまして散策タイム!
銀山川
川上の方に歩いていくと、カジカと鳥の鳴き声が聞こえます。
水が、とてもきれいでした。もう少し川上にいくと、滝があります。
白銀の滝
白銀の滝です。
温泉で疲れを癒して、自然の中でのんびりする。
他にも滝不動尊、せとこい橋、河鹿橋、コウモリ穴、銀坑道など散策コースが何パターンかあるようです。
(マップは、銀山温泉HPよりおかりしました)
20分から90分ほどでまわれるコースのようです。
共同浴場も何カ所かあり、貸し切りで入れるところもあるようでした。
宿泊しなくても、散策するだけでも来る価値は十分にあると思います。
お土産処
お土産やさんや、小さなオープンカフェ、ちりめん小物のおみせがありました。
可愛いです!
夕食の前に、おやつを・・・(笑)
・・・というか、お土産屋のおばちゃんが「特別!!」といってお饅頭をくれました!!「かりんとう饅頭」!!外はかりかり、中しっとり・・おいしぃ~!
なんか、大自然の中でおやつをほおばるなんて、滅多にありませんから子供のころに戻ったような気分になりました!懐かしい感じに包まれました(笑)
温かみのある良い思い出をいただきました。
オープンカフェは、川沿いに小さな丸いテーブルと椅子があり、ヤマメが泳ぐそばで小鳥やカジカの鳴き声を聴きながら、ゆったりといただくことができます。
時間のながれかたが、本当に違います。癒されるって、こういう事なのでしょうか。
旅館に戻り、夕食をいただきました。
夕食
やはり、自然豊かな山間の地だけあって、山の幸満載です。
美味しい日本酒で楽しい食事をいたしました!
さぁ、ここからが銀山温泉の一番の楽しみがはじまるのです!
旅館の玄関先には、バスケットのなかにタオルが置いてありまして・・
タオルをもらって外に出ます。
幻想的な夜の温泉街
銀山温泉は、街灯が全部ガス灯で、幻想的なことで有名です。
まるで、千と〇尋!!
余計な光のない空間を見ることができるのはとても貴重です。信号もありませんし、旅館の灯と、ガス灯だけの灯・・・
温泉街全体が、間接照明で幻想的に浮かび上がります。ほんときれい。。
みなさん、あの方々のように幻想的空間を堪能するために食事を早くすませて外に出てらっしゃいます。まさに、その日の宿泊客だけの「貸し切り状態」の贅沢な空間に生まれ変わります。
木造4階建ては、趣と迫力が違いますね。
温泉街自体が、小さな町のようで「ひとときの住人」さんたちがそれぞれの宿から同じ思いを持ってそれぞれの時間を楽しむのです。
こういう雰囲気を味わえるところも滅多にありませんよね。
是非、機会があったらご覧になってみていただきたいです。
きてよかったー!と思う瞬間でございました。
川沿いには、足湯もあり夜の散策で疲れた足を優しく温めてくれます。
カジカは、もう寝ちゃったのでしょうか?ほの暗い先から、川の流れる音だけが聞こえます。ゆったり~、ぽっかぽか~!
足湯に浸かりにいらっしゃった他の旅館の宿泊客の方々と、隣同士ならんで会話にも花が咲きました。同じ空間を共有してる感じがするから、すんなり会話できちゃいますね。不思議な空間。。本当に、のんびりできちゃってるから、気分も解放されちゃうのかなー(笑)本当にたのしかった。
あったまったところで、タオルで足を拭いて・・「あれはなんだ~」って近づくと無人の小屋のなかに「コーヒー牛乳」が売ってたのですよ!
ほんとに「この箱に、お金入れてください!」みたいな(笑)なんか、楽しい!
ガス灯の銀山温泉、別世界でした。
旅館に戻ると、仲居さんがお出迎えしてくれて「どうでしたか~?」って。
もう、興奮気味に楽しかったことを報告しちゃいました(笑)
寝るときも、静かな空間そのもの。
いつもより眠りが深かったみたい。ゆっくりできました~。
朝食は、撮り忘れてしまいました!
チェックアウト前に、荷物を又運んでもらう時間を聞いて、その間もう一度散策に。朝の空気は、また格別で昨日と同じコースで散策しているのにすごく爽やかなきぶんでした。
なんというか、暑くなる前のまだ、涼しい時間帯の特別澄んだ空気というか、マイナスイオン全開!みたいな!自然の、加湿機能つき空気清浄機!!
ゆっくり見れなかったところもみて。。
趣のあふれる建造物
もう、どの旅館も素晴らしいです。
どの旅館にとまりたい!!って普通温泉に宿泊するんだったら、真っ先におもうかもしれないけど、「銀山温泉」の場合は、「こういう角度で景観を部屋から楽しみたいからここに宿泊した!」っていう選択肢のほうが強かったと思います。
だから、どこから見ても絵になる「大正ロマンの風景をへやから堪能する為に、ここに泊まる!」っていう選択肢もありなんだと思いました。
自分の理想とも思える角度で銀山温泉を、ゆったり味わいたいと思いました。
時間と空間も、完璧に調整されていた空間だとおもいます。
お土産に、ちりめんの小物と和物の毛抜きと、まゆを整える鋏を買いました!
かわゆい♪
「かりんとう饅頭」もかいました!
銀山温泉の中にあるお宿一覧
(マップのSSは、銀山温泉HPよりお借りしました)
東北唯一の「寝湯露天風呂」があるハイクラスのお宿です。
新しさと、クラッシックを掛け合わせたモダンな新しいスタイルのお宿。
本格的なイタリアンが味わえます。
館内エレベーターが備わっているお宿。
温泉街の中心にあり、天然温泉100%のかけ流しのお風呂が楽しめます。
源泉かけ流しの「天空露天風呂」が自慢のお宿。
開放的な気分で温泉を楽しむことができます。
ガス灯がロマンチックな温泉街の中心にあります。
一日4組様限定の、「おもてなし」のお宿。
1階には、カフェがあり夜には地酒やカクテルを楽しむことができます。
木造三階建てのお宿。
5つの貸切風呂があり、24時間入浴可能です。ハイクラスのお宿。
夕食はすべて、お部屋でいただくことができます。
3階の貸切風呂は予約の必要なし!自由に入ることができます。
ぎんざん温泉といえばここ!というくらいの存在感のあるお宿。
展望露天風呂から眺める景色は「白銀の滝」!
洞窟風呂などもあります。ハイクラスのお宿です。
山間の風情と懐かしさを残す、木造3階建てのお宿。
源泉かけ流し100%のお風呂があり、1日4組様だけのゆったり過ごせるお宿です。
銀山温泉の高台にあり、木々に囲まれおり、眼下には「白銀の滝」を望むことができるお宿。
自家製手打ちそばが、自慢のお宿です。
のんびりくつろいでいただくことがモットーのお宿。
夕食は、尾花沢牛や旬のご馳走が豊富に並びます。
まとめ
銀山温泉は、こじんまりとしていて特別な空間を味わうことができると、とても人気があります。あっという間に、2,3か月先まで埋まっていたり、満館で予約が取れなかったりもするようです。宿泊予約の際は、早めの予約を絶対おすすめします。
(実際、私も4か月ほど前に予約しました。)
川側のお部屋は、その中でも特に人気があり、そちら側からお部屋がうまっていくそうです。一度、この景色と空間を機会があれば味わってみてくださいませ!!
現在の予約状況
じゃらん:現在の銀山温泉の予約状況
楽天:
※宿泊予約の際は、事前に駐車場からの送迎がほぼ必須です。
お宿によって、送迎の時間が決まっているところもあれば、ついた時点で電話連絡など、さまざまですので必ず確認されることをお勧め致します。
ゴールデンウイークなどは、もう最高でしょうね。
次は、秋の紅葉の時期に行ってみたいと思います!!
大自然にかこまれ、貴重な木造3階建て4階建ての旅館が立ち並ぶ景色はタイムスリップしてきたかのようです。「家並み保存条例」により景観が守られており、ガス灯の中に浮かび上がる、大正ロマンあふれる幻想的な温泉街、「山形県 銀山温泉」のご紹介でした!